お前ら、それでも男か！ by滝沢賢治

よく考えてみろ。相手も同じ高校生、同じ歳、同じ背丈、頭の中だってそう変わらんだろ！
それが何で１０９対０なんて差がつくんだ！お前らゼロか！ゼロの人間なのか！何事もいい加減にやり過ごして、一生ゼロのまま終わるのか？お前ら、それでも男か？悔しくないのか！！

悔しくないのか！！

相模一高に大敗を喫した後のロッカールームで、滝沢先生が川浜高校ラグビー部員た

ちの心の奥底に眠る闘う気持ちに火をつける、スクール☆ウォーズ最高の名場面と言

われるシーンです。

ご存知の方も多いと思いますが、川浜高校は京都の伏見工業、相模一高は花園高校、

滝沢賢治先生はラグビーの元日本代表選手だった山口良治さんがモデルです。ドラマ

では１０９対０の敗戦から一年後に相模一高に勝利を収めます。実話では１２２対０

で負けていますが、一年後には花園高校に勝利しています。

１０９対０ほどの大差ではないにも関わらず、気持ちが弱く、あと２０点や３０点を追えない根性なしが多いんです。

今から四年前、田村校の教室長だった頃の話です。目標点に３０点ほど届かない女の

子がいました。公立高校の出願を控え、遠回しに第一志望校を諦めるように勧めまし

た。その子は、｢ここまで頑張ってきたんだから、どうしても諦めたくない。｣と泣き

ながら訴えました。その瞬間に、この気持ちに賭けてみようと腹をくくりました。そ

して、どうしても諦めたくないのなら、苦手な数学から逃げるなと言いました。その

日から、彼女と数学との格闘が始まりました。すぐに得点は目標点を超えるようにな

り、入試でもしっかり目標点をクリアして、見事に合格を勝ち取りました。

まだ、入試まで三週間あります。いつも話している通り、ここから２０点や３０点は

伸ばすことは可能です。要は本人が本気で伸ばそうと思っているかいないかです。

これは、大磯校と螢田校のダメ男子諸君への叱咤激励です。

お前ら男なら、安全な道を選ぶ、しみったれた根性なんか捨てて、敢えて危険な道を選ぶ器量と男気を見せてみろ。

以上、山ちゃんでした。