神奈川県公立高校入試まで残り9日!【受験生の親御様向け】

さて、2月もあっという間に1週目が終わりに向かい、神奈川県公立高校入試まで残すところあと9日となりました。いつもいつも受験生本人向けのブログを投稿しているので、今日は受験生をもつ親御様向けにブログを書きたいと思います。

【自分の子が志望校に合格して欲しいと思っている?】
さて、このトッピクは『ドラゴン桜』の著者である三田紀房先生が、漫画の中で東大に合格して欲しいと思っている親に向けて、講師が言い放ったセリフです。
子どもに合格して欲しいと思っているなんて当たり前、子どもの成功を願っていない親なんていないでしょ?と思います。
しかし、三田紀房先生はこう記述しています。
「子どもを東大に合格させる親は、決して合格して欲しいとは思っていません」
これは嘘ではなく、本気でそう思ってないのが現実らしいとのこと。
では、東大に合格させる親は志望校に合格して欲しいですか?という質問にどう答えるのか。その答えは「どっちでもいい」です。
要は、「受かっても落ちてもどっちでもいい」という気持ちを持っているらしいです。

【なぜその考え方に至るのか。】
「それは、合格か不合格という結果だけにこだわって、自分の子どもを見ていないから」
すなわち、合格して欲しいとだけ、ただ思うのはもはや結果にしか関心がない証拠で、
親からすると、本心では「子どもの受験が早く終わってほしい」「この緊張感から早く解放されたい」「子どもの心配をしなくて良い生活に一日も早く戻りたい」そう考えている、辛辣かもしれませんが、それが親御様の正直な気持ちではありませんか?
(うちはそうじゃない!という親御様、申し訳ありません。陳謝します。)

【結果だけを子どもに求めるということ。】
親がこどもにおんぶされている状態だからです。険しい道を歩いている子どもの背中に親がおぶさって、合格まで早く連れていってくれと親がわがままを言っているだけに過ぎないと辛辣に述べています。その後、こうつづります。
「確かに子どもの成功を願うのは、子どもを愛している親なら当然ですが、絶対に成功しなければ、この子はダメになると思うのは良くありません。」
ここに全てが集約されています。要は本人が出せない結果を求めず、努力していること、頑張っていることに目を向けてあげることが大切です。
なぜなら、「結果を求めないのは、親にしかできないから」
このフレーズは強烈に共感します。私はまだ人の親ではありませんが、自分が親に結果だけを求めらた記憶はなく、努力や過程を重視してくれた親だった記憶しかありません。
今思うと、親にはそうやって接してくれたことへの感謝しかありません。

【社会の厳しさ】
親以外の大人の世界、つまり社会に出れば何だかんだ言って結果しか見ません。
「努力や過程が大事だ」と、言葉では簡単に励ましますが、社会の最終的な評価は、子どもが出した結果に対して評価されます。他者からすれば、途中の頑張りなど見ては居られない、要はそんなに社会は余裕があるものではないのです。
そんな世の中で、子どもの頑張りや、努力の過程を誰が認めてあげられるのでしょうか。
親以外にその存在にはなれません。
せめて、親だけは結果はどうでもいいから、そういった努力が尊く、生きる上で価値があるんだと、言ってあげる。また、子どもの頑張りは決して無駄にならない、将来必ず何らかの形で実を結ぶはずだと固く信じることが大事です。

【親が本気でそう思っていることが伝われば…】
子どもも親を信頼します。その結果落ちることへの恐怖心がなくなり、受験に前向きになる。もちろん親も腹が据わり覚悟が決まる。最後に主人公でもある、桜木先生がこう言います。「受かっても落ちてもどっちでもいい、全員の気持ちがそう一致すれば家庭の空気が安定し、落ち着きます。家の中が落ち着いてさえいれば大体ハッピーです。他の大概のことも上手くいきます。」
三田紀房さんの著書、『ドラゴン桜』『ドラゴン桜2』は本当に受験生と受験生をもつ親御様にとって為になる名著だと思います。来年度、受験をするお子さん、親御さん、是非、読んでみてください。
(なぜか最後宣伝チックになりましたが、本当に良い本です、ご一読ください。)

残り数日で、お子様がどこまで伸びるかなど誰にも分かりません。
しかし、子どもを信じることは、親が最後まで出来る最大の後押しです。
最後まで可能性を信じて、受験を一緒に乗り越えましょう。

☆海鋒のつぶやき☆ ⑱

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